外観
今回ディナーを食べに伺ったのは、札幌市中央区の札幌駅前にお店を構える「 Paul’s Cafe(ポールズカフェ)」。ベルギーから札幌へ移住してきた店主「ポール」さんが営業するお店です。ベルギー料理を食べることができることはもちろん、それ以上にベルギービールの種類が豊富で、札幌ではポールズカフェ以上に種類が多いお店には未だ巡り合ってません。
お店の場所ですが、札幌駅南口側にある「住友生命ビル」の地下1階の飲食店街にあります。地下ショッピング施設「PASEO(パセオ)」とも繋がってますので、地下街づたいに行くこともできます。
早速料理をご紹介
ポールズチキン(半身) 1,200円
道産の新鮮な鶏肉を、ポールズカフェのオリジナルスパイスで味付け。ベルギーから取り寄せた専用のロースターで焼き上げた、ポールズカフェの人気ナンバーワンメニューだそうです。余計な脂を落としつつ焼き上げているそうなので、とてもヘルシー。肉はギュッと詰まっていて食べごたえがあります。パリパリの皮の食感とスパイスの絶妙な味付けが良かったです。
チコリサラダ 950円
シャキシャキしていて少々ほろ苦いチコリですが、ヨーロッパなどでは一般家庭でもよく使用されているキク科の野菜なのだそうです。ベルギーでは代表的な料理にチコリを使ったグラタンがあり、とても馴染みのある野菜とのこと。そんなチコリを使ったサラダをいただきました。他にはベーコンとクルミが使われてます。
チコリのシャキシャキとした食感は良かったですが、全体的に物足りない感じがしたサラダ。塩とオイルのシンプルな味付けにチーズを加えたサラダでしたが、少々味気がなく、また値段に比べボリュームが明らかに少ない様な気がします。少しフォークを伸ばしただけで、アッという間に無くなってしまいました。
ムール貝のビール蒸し(10コ) 1,000円
ベルギーのレストランでは一般的なムール貝料理。以前ベルギーへ旅行へ行った際に食べた「ムール貝のワイン蒸し」が非常に美味しかったため、それを思い出しこちらでもいただくこととしました。思っていたより小ぶりなムール貝で、大きさは本場のムール貝料理と雲泥の差です。貝の旨みと微かに感じるビールの香りが非常に心地よいのですが、何せ全く腹に溜まりませんでした。
チコリグラタン 900円
チコリを使ったグラタン。一般的なグラタンの味でチコリの食感こそ感じられましたが、とてもシンプルなグラタンです。底の浅い小さな器を使ってましたので、こちらも量が少なかったです。
フリッツ 550円
ジャガイモを細く切って揚げた料理で、いわゆるフライドポテトのこと。ベルギーでは一般的な料理で、世界でも1、2を争うほどフライドポテトを食べているのがベルギーなのだそう。実際にベルギーに行った際は、どこのお店で食事をしても必ずフリッツがついてきました。マヨネーズで食べるのがオーソドックスな様ですが、実際には10種類位のソースがある様です。
ポールズカフェでは、マヨネーズでいただくオーソドックスなベルギースタイルでフリッツをいただくことができます。
5種のチーズのピザ 1,200円
モッツアレラ、チェダー、リコッタ、ブルーチーズなどのチーズを使った、5種類のチーズのピザ。薄いクリスピータイプの生地で、たくさんのチーズの旨みが凝縮されていました。とても美味しいピザだったのですが、やっぱり小さすぎることだけが難点。シェアするには量が足りず、ここまで色々と食べたにもかかわらず未だお腹が空いているという状況でした。
みかんジャムのワッフル 950円
実はベルギーワッフルには2種類あって「リエージュ風」と「ブリュッセル風」とに分かれます。日本でベルギーワッフルと言えば「リエージュ風」のワッフルを指しますが、ポールズカフェのベルギーワッフルは「ブリュッセル風」のワッフル。サックサクな軽い食感と甘さが控えめなことが特徴です。実際に食べてみると本当にとても軽いので、大きなワッフルでも直ぐに食べきることができました。個人的にはブリュッセル風のベルギーワッフルの方が好みです。
ワッフルにはキャラメルソースとみかんジャム、バニラアイスがトッピング。見た目は結構地味でしたが、みかんジャムが予想外に美味しく、食べる手が進みました。
ワッフルバナナスピリット 950円
ブリュッセル風ワッフルに、バナナ・生クリーム・チョコレートアイス・チョコレートソースがトッピングされたベルギーワッフルです。こちらの方が見栄えのするワッフルですが、味は結構想像通りでチョコレートソースの味が前面に出てました。みかんジャムのワッフルの方がより美味しく感じました。
フードのメニュー表
写真が多くなってきましたが、こちらがメニュー表。ベルギーの代表的な料理がメインとなっており、その他ベルギービールに合いそうな肉やフライなどのおつまみが揃っています。但し、前述の通り全体的に量は少な目です。ビールと一緒にチビチビと食べる分には良いのでしょうが、量と値段のバランスが良ければもっと満足していたはずです。
ベルギービールのメニュー表
北海道より国土の小さいベルギーですが、そこで作られるビールの種類は1,000種類以上にもなります。ポールズカフェでは約80種類ほどのビールを楽しむことができ、店内の冷蔵庫には様々な種類のビール瓶が並んでいました。
そもそもビールは発酵の仕方で3種類に分かれるそうです。日本のビールは「ラガー」。イギリス・ベルギーなどでは「エール」が一般的なのだそうです。日本のビールが苦手な方は、一度クラフトビールを試してみると意外に飲めたりすることもあるそうです。
- 「ラガー」… 低温で発酵し、酵母が下に沈んで行くので「下面発酵」と呼ばれる。すっきり軽快で洗練された飲み口で、日本のビールはこれ。
- 「エール」… 常温・やや高温状態で発酵し、酵母が表面に浮き上がってくるので「上面発酵」と呼ばれる。古くからの造り方。
- 「自然発酵」… 空気中の酵母を自然に取り入れる「自然発酵」と呼ばれる。ベルギー・ブリュッセル近郊でしか造られていなく希少なランビックビール。酸味があるのが特徴。
国産ビールより仕入れに手間がかかるため割高にはなっていますが、1度に色々な種類のビールを楽しむことができるのがこちらの魅力だと思います。以下、取り扱っていたビールの一部をご紹介します。
- デリリウムレッド 980円
- ブーンクリーク 1,800円
- ブーングーズ 1,400円
- シメイ・レッド 980円
- オルヴァル 1,100円
- ウエストマールトリプル 1,300円
- レフブロンド 890円
- デュヴェル 980円
- ギロチン 980円
- ヒューガルデングランクリュ 1,100円 など
店内の様子
お店はこの様な感じで、主に会社帰りのサラリーマンたちで賑わってました。中には50代くらいの夫婦がゆっくりとベルギービールを楽しんでいたり、1組だけ20歳くらいの2人組も来てました。また冷蔵庫の中には様々な種類のベルギービールが並んでました。
最後に
私事ですが、昨年10月に新婚旅行に行ってきました。人生初のヨーロッパ旅行でフランス・スペインへ行くツアーに申し込んでいたのですが、治安悪化により急遽ツアーが中止に。そこで代わりの場所として選んだのがベルギーとドイツ。後で気付いたのですが、どちらもビールが有名な国。たらふく喰ってビールを飲んで帰ってきた訳でした。その味が忘れられなく今回こちらのお店を選んだのですが、本場に少々劣りはするものの十分に満足できる料理でした。それだけに全体的な量の少なさは非常に残念。3人で伺いましたが、3人とも食べ終わって未だお腹が空いていたのは初めてです。今回は諸事情によりビールはいただいてませんが、次回はたっぷりとビールを飲んでお腹を満たしたいと思います。
住所:札幌市中央区北5条西5丁目 住友生命ビル地下1階
電話:011-231-7320
営業:11:30~23:00、11:30~22:00(日祝)
定休:不定休