札幌から苫小牧を経由して平取町に到着!時間も丁度お昼時という事で、まずは平取町内のレストラン「じゃんけんぽん」さんにて、名物びらとり牛のステーキやビーフカツをいただきお腹を満たしたのが前回。
食事も済んだし、早速平取町内を回っていこ~!
って事で、じゃんけんぽんさんに行く途中の「国道237号線」沿いで幾つかの気になる看板や施設を確認していたので、戻りつつ早速回ってみる事に。
「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」!
国道沿いから見えた変わった家の集落。こちらは平取町のアイヌ文化博物館の一角にありますコタン再現ゾーン!コタンとは北海道の先住民族「アイヌ」の言葉で「集落」を指すのだそう。館内展示のみでなく屋外展示も行っており、散策する事が出来ました!
案内板によるとコタン再現ゾーンの説明は以下の通り。
「平取地域イオル(アイヌの伝統的生活空間)再生事業の一環として、かつてアイヌ民族の生活文化の中心であったコタン(集落)の再現を行っています。イオル事業の活動拠点となるコタン再現ゾーンには、ポロチセ(大きな家)のほか、チセ(家)、ヌササン(祭壇)、ぺぺㇾセッ(子熊のおり)、プ(倉)、クチャチセ(狩小屋)、チㇷ゚(丸木舟)、オッカヨル(男子便所)、メノコル(女子便所)、クマ(干し竿)、イユタㇷ゚(バッタリ 精米用具)、トイ(畑)が復元されています。このコタンを利用して、伝統的な儀礼・儀式をはじめアッドㇱ(オヒョウの木の皮の織物)や刺繍、木彫、古式舞踏、アイヌ語学習、ユカㇻ(英雄叙事詩)、古老による語りなどの伝承活動が行われています。」
チセ(家)では各体験学習ができる様で、入り口に学習内容と開講時間が書いたボードが下がってましたが、訪問時には行っていなかった様子。入り口扉には鍵がかけられてましたが、中の様子は窓越しにですが何とか見る事が出来ました。
一番大きかったのがこちらでしたので、これがポロチセだと思われます。
これがプ(倉)かな?
高床になっているのはネズミ対策と思われます。
一通り見学しましたので、次は同じ敷地内にあります本館「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」へ向かいます。
平取町立二風谷アイヌ文化博物館は、1992年に開館した平取町が管理・運営を行う博物館。展示品は自身もアイヌ民族で平取町二風谷在住の民俗文化研究家「萱野茂」さんが1950年代から集めていた民具や自身で復元・製作されたものが元になっているのだそう。
パンフレットによると、これらの資料の内1,121点が「北海道二風谷及び周辺地域のアイヌ生活用具コレクション」として、2002年に文化庁より「重要有形民俗文化財」の指定を受けたとの事。二風谷アイヌ文化博物館では、内919点を所蔵しており、残り202点は萱野茂さん私設の「萱野茂二風谷アイヌ資料館」に展示されているのだそうです。
外観から結構立派な建物ですが、この手の博物館の中では内観もかなり綺麗な作りです。入って直ぐに受付がありますので、入場料を清算します。詳細は以下の通りです。
入館料 : 大人400円、小・中学生150円
入館時間 : 午前9時から午後4時半まで
休館日 : 12/16~1/15
あ 11/16~12/15と1/16~4/15の毎週月曜日
館内展示は4つのテーマに分かれており、それぞれ「アイヌ」「カムイ」「モシリ」「モレウ」となってます。
上の写真は入って直ぐの「アイヌ」ゾーン。
育児・遊戯娯楽・木彫・衣類・食事・住居などの分野を中心に、古い生活用具類を展示している区画です。
こちらは「モシリ」ゾーン。
農耕、狩猟、運搬、葬送などに関する資料を紹介しており、特に丸木舟は大きさでは日本一のものが展示されているのだとか。
館内ではアイヌの伝統的な用具や衣服等を身近に見る事ができ、独特の模様・造形等には特に興味を惹かれました。中は凄く広いという訳ではありませんでしたが、その分多くの展示品が並んでましたので、しっかり見て回ると結構な時間がかかりました。今回は時間の都合上「萱野茂二風谷アイヌ資料館」には伺えませんでしたが、次回訪問時はこちらと合わせて伺ってみたいものです。
【 平取町立二風谷アイヌ文化博物館 】
住所 : 沙流郡平取町二風谷55
電話 : 01457-2-2892
営業 : 9:00~16:30
定休 : 12/16~1/15
あ 11/16~12/15と1/16~4/15の毎週月曜日