札幌から苫小牧経由で平取町に向かったこの日のドライブ。途中「苫小牧の私設展望台」や、平取町では名物「平取和牛」をいただき気分は満足!

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お腹が一杯になった後は、早速平取町内を散策。
平取町は北海道の先住民族「アイヌ」の聖地と言われ、北海道の中でもアイヌの方々の比率が高い町なのだとか。そんなアイヌの歴史を学んだのは前々回の「平取町立二風谷アイヌ文化博物館」にて。町内には、他にもアイヌ出身の民俗学者「萱野茂」さんによる私設博物館何かもあるそうです。

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「二風谷ダム」
そして今回ご紹介する二風谷ダムも、アイヌの人達との騒動の事を考えると、決して無視する事が出来ないものとなってます。今回はこちらを観光して行きます!

 

 

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早速駐車場の目の前にあるダムの管理事務所へ行ってみましたが、開館時間は平日の8:30~17:15まで。土日祝は開いてない様子…。う~ん、仕方がない、管理事務所は諦めます…。

ちなみに二風谷ダムは「ダムカード」配布の対象ダム。管理事務所でいただける事がほとんどですが、土日しか訪問する事ができない場合は前回ご紹介した「沙流川歴史館」でも配布してましたので、そちらでいただく事が可能です。

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管理事務所は開いてませんでしたが、案内看板によると建物向かって右側に展望台があるみたいでしたので行ってみました。展望台には建物外側にある階段から上ります。

 

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展望台から見た二風谷ダムです。
二風谷ダムは1986年に着工し、1998年に完成した重力式コンクリートダム。堤高32m、提頂高550m。苫小牧東部工業地帯(苫東)の建設の為、沙流川の治水・苫東の利水・水力発電を目的に作られたとの事です。重力式コンクリートダムでは北海道で一番の長さであり、また北海道開発局の直轄ダムで唯一「スイングシュート式魚道」を採用しているのが特徴的なのだとか。なおスイングシュート式とは、ダム湖の貯水位の変動に合わせて自動で上下する構造の事だそうです。

 

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展望台を下りて近くに行ってみました。

このダムの建設には、アイヌの人たちが激しく反対し、ダム建設の差し止めを求める訴訟にまで発展したのだとか。その原因はダム建設により水没する場所に、鮭捕獲の為の船の進水式であり、アイヌにとっては非常に重要な儀式である「チプサンケ」を執り行う場所が含まれていたからなのだとか。

アイヌ文化を守るため、最後まで建設に反対したのが自身もアイヌである「萱野茂」さんと「貝澤正」さん。交渉にも補償金の受取にも応じなかった為、北海道開発局が土地収用法に基づき強制収容に着手したそう。これに対し強制収容を不服とし、最終的には札幌地方裁判所へ行政訴訟を提訴する事態とまで発展したのだとか。

その間に二風谷ダムの建設は続けられ、二風谷地区は水没したそうですが、その同じ年の1997年3月に札幌地裁で判決があり、アイヌ民族の文化保護をおざなりにして土地収用を行った事を違法であると認めつつも、既にされた収容採決を取り消す事が公の利益に著しい障害を生じるとして、アイヌ側の請求を棄却したとの事です。

 

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この「二風谷ダム建設差し止め訴訟」は、アイヌ民族を初めて先住民族であると認めた画期的な判決だったそうで、アイヌ文化保護を目的とした「アイヌ文化振興法」もこの裁判の後に成立したそうです。
(以上、Wikipediaより一部引用)

そんな歴史のあるこちらのダム。ここ平取町のアイヌの歴史を学ぶ際には外せない場所です。改めて今度はダム自体を見て回る事にします。なお、この日のダムの水位はおよそ39m位でした。

 

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ダムの後ろの山には「ウカエロㇱキ(熊の姿岩)」と呼ばれる岩もあったそうですが、木の陰に隠れてしまっていてわかりませんでした。

現地看板による岩の解説は以下の通り。
「ウ=互い、カ=上、エ=そこに、ロㇱキ=立つ。熊がそこに立っているという意味です。この熊の姿岩には次の様な伝説があります。昔、オキクㇽミカムイという神様が弓矢を持って狩に出かけました。山を歩いていると親子三頭連れの熊を見つけ早速矢を向けました。すると、その親子熊はさっさと逃げ始めて、いくらオキクㇽミが追いかけても追いつきません。腹を立てたオキクㇽミは、神であるわたしの矢を受けようとせず逃げるのなら、走ってる姿そのままで岩にしてやる、と言いました。すると今まで走っていた親子熊は、あっという間に岩になってしまったという事です。(以下、省略)」

 

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ダムの堤体の上へ。自動車での移動はできません。
左側の通路より階段を下りると「ユオイチャシ跡」を整備したチャシ公園に着きます。

 

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堤体の上からの下流です。
かなり川幅が広く水量も豊富です。

 

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二風谷ダムのゲートは以下の通り。
・右岸クレストゲート 1門
・オリフィスゲート  7門
・左岸クレストゲート 5門
・利水放流ゲート   1門
・魚道ゲート     1門

堤体を通って反対側へ向かう途中に、間近でゲートを見て回る事ができました!

 

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ゲート越しに見た川の上流側。
ダムにより水面が停滞しているので、水面が凍ってました。

 

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魚道入り口の案内板。
沙流川は鮭・カラフトマス・シシャモ等が遡上する川だそうですが、特に人工ふ化が困難な「サクラマス」は保護の対象とされ、主にサクラマスを保護する為に魚道が設けられたのだとか。

前述のスイングゲート式魚道の 構造や説明文等の記載もありました。

 

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魚道の様子がこちら。
階段式の魚道自体は見たことがあった様な気もするけれど、こんなに長い魚道は初めて!な様な気が…。

上から見学が出来るように魚道周辺には階段が設けられてました。遡上する魚の数は年々増えているそうなので遡上の時期は見ごたえありそうですが、ホントに魚がこのダムの端っこにある魚道を?とも思ってしまいます。場所わかるのかな~。

 

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魚道から見たダムの下流側の様子がこちら。
どうやらゲートは1つしか開いていない様子でした。

また2003年の台風10号の際に流れてきた大量の土砂が原因となり、こちらのダムの土砂堆積率が非常に高くなっている事が問題となっているそうです。後で知りましたが、折角築いてしまったダムですもの、できるだけ長く有効活用して欲しいものです。

 


 

【 二風谷ダム 】
住所 : 沙流郡平取町字二風谷
電話 : 01457-2-3481

 

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