釧路市では「和商市場」に寄ってから向かった「ゲストハウス休坂」さん。チェックインしてから荷物を置き、お次は晩御飯を食べに向かいます。
釧路と言えば「炉端焼き」。炉端焼きは発祥が仙台市。その後釧路でとれた海産物を焼いて出した事で発展し、その後釧路のスタイルが全国に広がって行ったもの。客前の「囲炉裏端」で焼いた野菜や海産物を提供する飲食の形態を指します。
そんな炉端焼きを今回はいただきます!多分お店が混むだろう事を想定し、札幌を出発する前に事前にお店を選んで予約しておきました。それがこちらのお店!
【 炉ばた 万年青 】さん!
地元の炉端焼きを食べたい!って事で、食べログやブログ等を拝見して、点数もそこそこ・予算もお手頃だったので選んだお店。期待をして行きましたがこれが仇に…。その理由は後々。
到着は6時過ぎ位。飲み始めにしては早いのか、来店時にお客さんは0人。店員のおばちゃん2人が準備がてら店を開けたばっかって感じ。既に炭は熾っていたみたいでした。
店内はカウンターと、奥にある小上がりが1席のみのこじんまりしたスタイル。カウンターの回りにも多少食材が並んでました。
まずはビールとお通しで乾杯!
お通しはツナのポテトサラダでした。お味はとても普通。折角釧路にきたのだから、ビールたくさん飲んで楽しもうと思ったけれど、ちょいと食べ物を頼みすぎた事もあり結局2杯しか飲めませんでした…。
頼んだ食材は焼き場でドンドンと焼かれて行きます。物によって焼けるのに時間がかかったりするので、アッという間に焼き場は一杯になってました。
一番最初に焼きあがったのは「牡蠣」!
小ぶりな牡蠣でしたが、身はプリップリでした!汁までしっかりいただいてきました。
ちなみに万年青さん。メニューに価格は書いてありません。なので最後までお会計が幾らになるかも分かりません。釧路の炉端焼き屋には、この様な値段がわからない店が多いみたいです。注文の際には注意です!
お次は「ホタテ焼き」!
焦げが沈着したホタテの貝殻は使いまわし。その上には小ぶりなホタテの貝柱とヒモが2~3個分。しっかり調味料とバターで味付けされており、ちょっと塩っぱい位の濃い味でした。酒飲みにはピッタリのお味。ですが、前述の通りで酒が進まなかった私、、、後半は濃い味がキツかったです…。
ホタテの汁を残しておけば、後で雑炊にしてくれたそうですが、後半はお腹が一杯で雑炊どころではありませんでした。味付けも濃すぎて好みではありませんでしたしね。
万年青さんでは、おでんもやってます。
「大根、しらたき、がんも、たまご」をいただきました。
薄めの味付けのおでんでしたが、いたって味は普通。だいこん・がんも・たまごはコンビニのそれとほとんど遜色がない位です。特にしらたきはこんにゃくの弾力は皆無で、箸で軽く力を入れただけで切れる位のものなので、食感を楽しむどころか途中でつらくなり、最後まで食べ切れませんでした…。まあ、がんもはもちろんでしょうが、他の具材も業務用?
こちらは「トマト」のおでん!
注文時にまだ出来てないって事で、トマトと汁を別の小鍋に移し、沸騰させたものが運ばれてきました。中まで温まってはいましたが、それ以外は湯むきもされていないただのトマト。これがスタンダードなトマトのおでんであれば、どこのお店でもトマトはもうないな~。
ちなみにトマト茹でてる時の絵がこちら。酸味が出るから他の鍋で作っているってならまだわかるんですけど、まだ出来上がっていない具材をひとまとめにして煮込んでいるだけでした。この絵を見たからか、なおさら味気なかったです。
「サンマ焼き」!
炭火で焼かれたサンマは間違いなく美味しいです!炉端ならではの一品!脂のノリはほどほどでしたが、炭火と抜群の焼き加減がそれをカバー。美味しかったです。
「サンマ刺身」!
メニューには書いてなかったですが、聞いてみたらやっぱりありました!流石サンマ漁の盛んな釧路!下に敷くのが大根のツマではなくキャベツの千切りでしたが、これは釧路流?それとも万年青流?
こちらのサンマも美味しいサンマ!脂のノリは焼きサンマと同様そこそこでしたが、釧路でサンマの刺身を食べたってだけで何だか満足した気分です!
こちらは「八角」!
頼んだ際にはこんなに大きな八角が出てくるなんて思ってなかったからビックリ!札幌の市場ではこんなに大きな八角はあまりお目にかかれません。表面には味噌が塗られ、上にはネギがびっしりと散りばめられていました!何だか「ちゃんちゃん焼き」を彷彿させる見た目です!
そのお味ですが、身はふっくらと焼き上げられており、脂のノリも良く、食べごたえも抜群!少し甘めのお味噌とネギとの相性も良く、下手なホッケを頼むより遥かに美味しかったです!
注文はしてませんが、他のお客さんから良くオーダーが入っていたのが「味付け肉」。タレに浸された大きなお肉は大きさも厚みもかなりのもの。これを豪快に炭で焼いていくのですもの、きっと美味しいのでしょうね。あまりにも大きすぎたので食べきれないと判断し今回はパス。
他に「玉子焼き」何かもよく出ていた様です。40年以上使用しているという、ひん曲がったフライパンで作られた玉子焼きは、正に家庭で作る玉子焼きの見た目。でもきっとそれが良いのでしょうな~。
さて、こちらが万年青さんのメニュー。結構メニューに載ってない品も多いのですが、前述の通りでメニューに価格の記載はありません。なので常連さんでもない限り、金額が幾らになるかは想像が難しいのです。
今回私達が頼んだものを再度記載しますと…
・ビール 2杯
・ぶどうサワー 1杯
・牡蠣 2個
・ホタテ 2個
・おでん 大根2個
・おでん がんも 1個
・おでん たまご 1個
・おでん しらたき 1個
・おでん トマト 1個
・焼きサンマ 1つ
・刺身サンマ 1つ
・八角 1つ
これで会計は約14,500円。クオリティを考えると、果たして適正価格なのかが疑問です。
そこで他の炉端焼き屋さんのHPとか色々見てみた上で、それぞれの値段がどれくらいなのか予想してみました。但し、HPを出している炉端焼き屋さんは少なく、特に昔からやっているお店の値段の記載はほぼありませんでしたので、比較対象が適正かはわかりません。個人の勝手な予想なので、適当に流していただいても結構です。
メニュー | HたG屋さん | 万年青さん価格予想 |
ビール×2 | 1,058円(HPより) | 1,500円位 |
サワー×1 | 518円(HPより) | 500円位 |
牡蠣×2 | 648円(HPより) | 1,500円位 |
ホタテ×2 | 1,252円(HPより) | 2,000円位 |
大根×2 | 302円(HPより) | 1,000円位 |
がんも×1 | 205円(HPより) | 500円位 |
たまご×1 | 151円(HPより) | 500円位 |
しらたき×1 | 129円(HPより) | 500円位 |
トマト×1 | 300円(メニューに無,想像) | 500円位 |
焼きサンマ×1 | 480円(メニューに無,想像) | 1,500円位 |
刺身サンマ×1 | 480円(食べログより) | 1,500円位 |
八角×1 | 3,000円(メニューに無,想像) | 3,000円位 |
計 | 8,523円 | 14,500円 |
14,500円にするには、これくらいの金額で割り当てないと到底届きません。今回一番高かったと思われる八角も、炉端焼きで鉄板の高級魚「めんめ(キンキ)」が、4,000円前後(某ブログの、炉端焼きの元祖「炉ばた」さんの記載価格を参照)だと言う事を考えると、いくら高くても3,000円程度が妥当かなという判断。別に金額に見合ったサービスが提供されていれば高くても全然問題ないのですが、改めて数字にしてみると、パフォーマンスに対して割高だったとしか思えない金額です。
それと気になる記載を幾つかのブログで確認。これだったのかな~。真意の程は定かではありませんが、以下にリンクを貼っておきますね。
http://tab.do/items/7577151
食べログリンク
ちなみに釧路のお店の接客はどこも対応がよろしくない様な話もチラホラ伺いますが、こちらのお店も例外ではない様で。ちょっと混雑してきた時間帯に小上がりのお客さんから「すいませ~ん」の声が聞こえた時も、全く反応無し。しばらく経ってから立ち上がったお客さんが再度「すいませ~ん」と飲み物を注文したら、「忙しいからちょっと待ってて、覚えてるから!」の一言。聞こえてるなら返事すればいいのにと思っていたら、常連のお客さんに対して「若い人は(40前後の方だったと思います)自分の事ばっかり何だものね~」と。過剰に丁寧な接客は好きではないですが、これは流石に…と思ってしまいました。
という事で、今回はちょいと期待外れだった万年青さん。頼んだものによって美味しさにかなりバラつきがあり、パフォーマンスが全く異なっていたので、明朗会計だったらまた行ってみたいですね~。
<釧路の明朗会計の炉端焼き屋さん情報>
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【 炉ばた 万年青 】
住所 : 釧路市栄町4-2
電話 : 0154-24-4616
営業 : 17:00~07:00
定休 : 無休